超分散型フィールドサーバ
圃場の環境情報や作物生育情報,生産管理のための作業情報など様々な情報をリアルタイムに収集するため,センサ・コンピュータ・通信機能をモジュール化したフィールドサーバを設計し、これを圃場に数多く設置してモニタリングすることで農業生産の効率化を提案する.フィールドサーバには無線LANが内蔵されているため、遠隔地からコンピュータのWebブラウザによって計測したデータを得たり、潅水や気温調節などの操作を行うことができる.これにより省力化,高品質化,病虫害防除予測などが安価で容易に行うことが見込まれる. このフィールドサーバにデータの保存やプログラム,高機能なセンサを備えるなどの拡張を考え,DOS/V PCを備えたフィールドサーバの設計も行った.PCを圃場のような過酷な環境下に設置するためケースを密閉し,土壌埋設を提案した.土壌埋設型PCフィールドサーバでは,主に消費電力の点と放熱問題の点が重要になる。そこで市販の省電力部品によって製作した本装置では全体で十数ワット、発熱量は地中埋設時で51℃程度となった. 特にCPUの消費電力と放熱温度が大きく影響するため,CPUの性能とケースのサイズとのトレードオフを導くことで設計の指標を導いた.
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